公会計

【公会計】物件費の意義と分析

概略「物件費」は地方公共団体が支出する消費的性質経費(人件費、維持補修費、扶助費、補助費などを除く)の総称です。決算統計における物件費主なもの賃金旅費交際費需用費役務費備品購入費報償費委託料使用料賃借料原材料費ただし、上記の費用であっても物...
公会計

【公会計】経常一般財源とは?

経常一般財源の意義毎年度経常的に収入される財源のうち、その使途が特定されておらず団体が使途を定めることができる収入を経常一般財源といいます。経常一般財源の例経常一般財源の例は下記の通り。法定普通税地方譲与税地方特例交付金等普通交付税市町村た...
社会福祉法人の会計

【社会福祉法人】補正予算の組み方

はじめに社会福祉法人は前期のうちに当初予算を作成し新年度をスタートさせます。年度が進むと予算と現実が乖離し、補正予算編成の必要性が出てきます。本記事では、補正予算の組み方について簡潔にまとめてみました。事業活動収入予算額が決算額を下回るよう...
所得税

【所得税】解雇予告手当の非課税限度額と税務

退職時に解雇予告手当を受け取った場合の税金会社が突然社員を解雇する場合は、最低1カ月(30日)分の給料を支払うこととされています。この支払いは「解雇予告手当」と呼ばれ、給与ではなく退職金の扱いで税金が計算されます。解雇予告手当は所得区分でい...
公会計

【公会計】一時借入金の概説

意義一時借入金とは、地方公共団体が歳計外現金が不足したときに行う借入のことです。支払資金の一時的な不足、一時的な収支不均衡を補うためにされます。歳出予算を超える支出のための借入や、補正予算成立を見越した支出のための借入を行うことはできません...
所得税

【所得税】歯科医院矯正治療の収入計上時期は?

はじめに歯列の矯正は1年半~2年半くらいかかるのが一般的です。歯科医院としては、収入の計上時期をいつにするのかが重要な会計ポイントとなります。矯正装置の代金・装着料矯正装置の代金や装着料については、装着したタイミングがサービス提供完了日にな...
所得税

【所得税】医療費控除の対象と対象外

はじめに年末調整で受けられない控除のひとつに「医療費控除」が挙げられます。確定申告をしなければ控除を受けることはできませんが、申告により税金が軽くなったり還付になったりする場合もあります。本記事では、医療費控除の対象となる費用と対象外となる...
公会計

【公会計】維持補修費のサマリ

はじめに維持補修費とは、地方公共団体が管理する公共用施設等の効用を保全するための経費です。かみ砕いて言うと、団体の財産(建物や備品など)の修繕にかかった費用のことです。維持補修費の分析維持補修費は、地方公共団体が所有・管理している施設数によ...
法人税

【法人税】法人事業税の会計処理

はじめに法人事業税は3つの内訳に分けることができ、それらの会計処理は2通りあります。「所得割」は法人税等として処理します。「付加価値割」と「資本割」については原則、販売費及び一般管理費(租税公課)に計上します。以下に詳細を述べます。所得割は...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】研究開発費を発生時に全額費用計上する筋道

研究開発費と収益獲得の関連性研究開発費は発生した時点において、その研究によって将来に収益を獲得できるかどうかがわかりません。たとえば研究のために書籍を買ったとして、それが未来いつの収益と結びつくかは誰にもわかりません。もしかしたら、まったく...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】自己株式の会計的とらえ方

自己株式の会計処理自分の会社の株式を買い取ったとき、簿記においては「自己株式」の科目で会計処理を行います。会計処理は決まっていますが、自己株式を「どうとらえるか」には2通りの考え方があります。「資産説」と「資本控除説」です。以下にそれぞれの...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】修繕費と資本的支出の判定ファクター

はじめに修繕費になるか固定資産になるかどうかの判定は、実務上非常に重要なところです。修繕費となれば一会計年度ですべて費用化されますが、固定資産だと減価償却を通して耐用年数の間で費用化されます。法人税や所得税、消費税にも関わる大切な判断です。...
公会計

【公会計】基金の「繰替運用」とは?

意義歳計現金に不足が生じる場合、金融機関等から借り入れを行うと、多少なりとも利息の支払いが発生します。そこで、財政調整基金などから「繰替運用」を行うことが選択肢のひとつとなります(金利がかからないためです)。基金の繰替運用は年度内のみ年度を...
公会計

【公会計】減債基金の定義と流固分類のポイント

減債基金とは?減債基金とは、地方債の償還・信用維持のために設けられる基金です。地方債の償還である歳出科目の「公債費」は、歳入が減少したとしても支出は続く義務的経費です。公債費が増大していく局面において何の対策もとらなければ、歳入が減少した場...
消費税

【消費税】拾ったお金に消費税は課税されるのか?

消費税(簡易)だと第何種の売上?消費税を簡易で申告している場合、売上が第何種かを判断することが重要です。本業・副業による売上であれば、ある程度課税区分の判断は容易ですが、イレギュラーな収入があった場合は注意が必要です。今回は、拾ったお金が消...
お金の知識

FP3級試験直前のあなたへ:間違いやすいポイントまとめ

はじめに私はFP3級試験に合格しました。次はFP2級試験に挑戦しようと思っていますが、進むにあたって、今までの勉強の成果をそのままにしてはもったいないと考えました。そこで、私がFP3級試験の直前に自分用にまとめた、重要ポイントについて公開す...
固定資産

【固定資産】有姿除却の要件と注意点

有姿除却とは有姿除却とは、固定資産を帳簿上でのみ除却することです。取り壊し費用や処分費用が多額になるおそれがあるときに、一定の要件を満たすことで、除去コストを支払わずに除却損を計上することができます。有姿除却の要件※法人税法基本通達7-7-...
社会福祉法人の会計

【社会福祉法人】資本金がないことについて

社会福祉法人に資本金はない社会福祉法人に「資本金」はありません。社会福祉法人会計基準にも「資本金」という科目は存在しません。社会福祉法人は「株式を発行して集めた資本で活動を行う」法人ではないからです。もともと「資本金」の概念がない法人形態な...
簿記の基礎知識

【会計理論】事業セグメントとは? 識別されるための3要件

※会計学や財務諸表論などで問われやすい会計理論をまとめるページです。事業セグメントとはある事業が事業セグメントであると識別されるためには3つの要件があります。基本的には、これらすべてにあてはまるものを事業セグメントとして認識します。①収益を...
簿記の基礎知識

【会計理論】売買目的有価証券を時価評価する理由

※会計学や財務諸表論などで問われやすい会計理論をまとめるページです。売買目的有価証券を時価評価する理由売買目的有価証券とは、時価の変動により利益を得ることを目的として保有する債券のことです。企業にとっての余剰資金で株式などを買い、値上がりし...