目次
はじめに
事業を行う上で車を購入することはよくあります。
今回は車両を購入したときの仕訳についてまとめてみました。
車の下取り仕訳、ローンで買ったときの仕訳についても記載しています。
車両の購入仕訳
<条件>
①車両本体:1,700,000円
①オプション・付属品:150,000円
①値引:△50,000円
②自動車税:20,000円
②自動車取得税:40,000円
②自動車重量税:40,000円
③自賠責保険料:30,000円
④検査登録手続:4,000円
④車庫証明手続:3,000円
⑤検査登録手続代行:15,000円
⑤車庫証明手続代行:15,000円
⑥預りリサイクル預託金:8,000円
(内訳)
・シュレッダーダスト料金
・エアバッグ類料金
・フロン類料金
・情報管理料金
⑦資金管理料金:300円
<仕訳例>
※現金一括払いを想定し、貸方はすべて「現金」としました。
①車両 / 現金 1,800,000円
②租税公課 / 現金 100,000円
③保険料 / 現金 30,000円
④車両費 / 現金 7,000円
⑤支払手数料 / 現金 30,000円
⑥前払金(預け金)(預託金) / 現金 8,000円
⑦車両費 / 現金 300円
ちなみに消費税の区分は
①課税
②不課税
③非課税
④不課税
⑤課税
⑥不課税
⑦課税
となります(消費税免税事業者の方には関係のない項目です)。
<科目解説>
①車両
本体、付属品、本体値引、納車費用を計上します。
のちの減価償却費計算の基礎となる金額です。
②租税公課
これらは取得価額に含めずに費用として処理します。
③保険料
自賠責保険料額です。
車両費に含めて計上してもいいですが、消費税区分を分けるためにあえて別に計上しています。
④車両費
車を取得するのに必要な費用です。
⑤支払手数料
④について、カーディーラーなどに代行してもらった金額を計上します。
⑥前払金(預け金)(預託金)
リサイクル預託金については車両処分時に費用とします。
なので購入時には費用にせず「前払金」などの資産科目で仕訳をします。
(とりあえず「買ったときの費用ではない」と覚えておけば大丈夫です)
⑦車輌費
⑥のリサイクル預託金については買った場所にお金を預けている状態になるのですが、そのお金の管理料金です。
これは支払ったときに費用となるため⑥と分けて仕訳を行います。
下取り仕訳
<条件>
帳簿価格:1円
下取り価額:50,000円
車を下取りに出した際の仕訳を考えます。
減価償却が終わり帳簿価額が1円になっている車を想定します。
車を持つならネットで割引、サポート充実、月額定額のカーリース
<仕訳例>
現金 1円 / 車両 1円
現金 49,999円 / 車両売却益 49,999円
ローン仕訳
<条件>
借入額:2,016,000円
総返済額:2,400,000円
毎月返済額:50,000円(利息分:8,000円)
<借入時仕訳例>
現金 / 借入金 2,016,000円
<返済時仕訳例>
借入金 / 現金 42,000円
支払利息 / 現金 8,000円
元金部分と利息部分は分けて計上します。
こうすることで利息部分を経費にできます。
おわりに
今回は車両購入・下取り・ローンの仕訳についてまとめました。
基本的な考え方は建物や器具備品にも応用できるので、知識を展開し会計処理を正しく行っていきましょう。