【社会福祉法人】うっかりミスを防ぐ！重要仕訳まとめ

社会福祉法人の仕訳
重要仕訳の確認

社会福祉法人の仕訳

　社会福祉法人の仕訳は、一般の法人と違うところが多くあります。

　今回は、社会福祉法人独特の仕訳や、社会福祉法人の経理業務を行う上で確認しておきたい仕訳を集めてみました。

　特に経理初心者の方向けの内容となっております。

重要仕訳の確認

寄附

経常経費に対する寄附として現金650の贈与を受けた。
現金預金　650　/　経常経費寄附収益　650

施設を建設するための土地5800の寄附を受けた。
土地　5800　/　土地受贈額　5800
寄附を受けた土地に相当する金額を基本金に組み入れた。
基本金組入額　5800　/　基本金　5800

パソコン600の寄附を受けた。
器具及び備品　600　/　固定資産受贈額　600

施設を設備するための寄附9000を受けた。
現金預金　9000　/　施設整備等寄附金収益　9000

補助金

施設を増築し、基本財産とするように指定を受けた補助金300を現金で受け取り、国庫補助金等特別積立金を積み立てた。
現金預金　300　/　施設整備等補助金収益　300
国庫補助金等特別積立金積立額　300　/　国庫補助金等特別積立金　300

町からの助成金3000を請求した。
未収補助金　3000　/　補助金事業収益　3000

収益計上

高額介護サービスの委任受領額900を町に請求した。
事業未収金　900　/　利用者負担収益（一般）　900

予防接種の委託料600を受け取った。
現金預金　600　/　受託事業収益　600

研修生の受け入れの謝礼80を受け取った。
現金預金　80　/　受入研修費収益　80

職員の給食費30を給料から天引きした。
現金預金　30　/　利用者等外給食収益　30
利用者等外給食費　30　/　給食費　30

介護保険報酬の過誤額400が振込額から控除された。
保険等査定減　400　/　事業未収金　400

有価証券

国債を満期まで（5年）保有する目的で、額面金額4000を3800で購入した。
投資有価証券　3800　/　現金預金　3800
国債の利息80を受け取った。
現金預金　80　/　受取利息配当金収益　80
決算時、取得価額と額面額との調整を行った。
投資有価証券　40　/　受取利息配当金収益　40

販売

商品720を購入し、代金は翌月払いとした。
商品・製品　720　/　事業未払金　720
720で仕入れた商品を1000ですべて売り上げた。代金は現金で受け取っている。
現金預金　1000　/　パン製造・販売等事業収益　1000
当期就労支援事業仕入高　720　/　商品・製品　720

借入

設備資金として2000を借り入れた。
現金預金　2000　/　設備資金借入金　2000
設備資金のうち500を返済し、利息60を支払った。
設備資金借入金　500　/　現金預金　500
支払利息　60　/　現金預金　60

役員から430の借入を受けた。
現金預金　430　/　役員等長期借入金　430

徴収不能引当金

事業未収金に対し、9の徴収不能引当金を見積もった。
徴収不能引当金繰入　9　/　徴収不能引当金　9
前期から未回収だった事業未収金のうち2が徴収不能になった。
徴収不能引当金　2　/　事業未収金　2
当期の徴収不能引当金の見積もりは6であった。
徴収不能引当金　1　/　徴収不能引当金戻入益　1

賞与引当金

賞与引当金250を繰り入れた。
賞与引当金繰入　250　/　賞与引当金　250

賞与600を支給した。
賞与引当金　250　/　現金預金　250
職員賞与　350　/　現金預金　350

【社会福祉法人】計算書類に対する注記　必須項目と省略可能

災害

建物7000が地震によって倒壊したので、廃止することにした。対応する基本金は6000である。
災害損失　7000　/　建物　7000
基本金　6000　/　基本金取崩額　6000

建設

建設業者に内金1000を支払った。
建設仮勘定　1000　/　現金預金　1000
期末になった。
建設積立金積立額　1000　/　建設積立金　1000
翌期、建物3000が完成し引き渡しを受けた。
建物　3000　/　現金預金　2000　建設仮勘定　1000
建設積立金　2000　/　建設積立金取崩額　2000