【固定資産】有姿除却の要件と注意点

有姿除却 固定資産

目次

有姿除却とは

 

有姿除却とは、固定資産を帳簿上でのみ除却することです。

 

取り壊し費用や処分費用が多額になるおそれがあるときに、一定の要件を満たすことで、除去コストを支払わずに除却損を計上することができます。

 

 

有姿除却の要件

 

※法人税法基本通達7-7-2より

第1款 除却損失等の損金算入|国税庁

 

有姿除却の要件を一言で表すと「将来二度と使用しない」に尽きます。

 

誰が見ても「これはもう使わないだろうな」という状態にしておけば、税務上も認められるだろうと思われます。

 

例としては下記などが挙げられます。

 

  • 主要な部分を破壊する
  • 外にさらして電気系統をだめにする
  • 「時代遅れのため使わない」という議事録を残す

 

使用価値をゼロにして無くすことが重要です。

 

有姿除却の注意点

 

一括償却資産(=取得から3年で均等償却する資産)については、有姿除却による除却損を計上することはできません。

 

たとえ除却したとしても、3年で均等償却する必要があるためです。

 

有姿除却を検討する際には一括償却資産に当てはまらないかどうか、注意する必要があります。

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