目次
はじめに
「確定申告をすると払った医療費が戻ってくる」
そう聞いて領収書を集めてみたものの
「これってもしかして医療費控除の対象じゃないのでは……」
と思うことがあります。
今回は、医療費控除の対象にならない費用を集めました。
医療費控除の大原則
医療費控除の大原則は「治療に必要どうか」です。
治療に必要であれば医療費控除の対象ですし、
予防・健康増進・美容目的であれば医療費控除の対象外です。
医師の指示の元の支出であれば治療に必要(医療費控除の対象)ですし、
医療費として必要だと説明がつかない支出であれば医療費控除の対象外です。
「治療に必要どうか」を念頭に置いて検討いただければと思います。
医療費控除の対象外
治療
- 診断書の作成
- 予防接種
- 健康診断・人間ドッグ・性病検査(検査結果が「異常なし」の場合)
- 体調を整えるマッサージ
- 医師への個人的な謝礼
- 美容整形
- ほくろ除去
- エステ
歯科
- 矯正
- ホワイトニング
医薬品
- 疲労回復目的
- 健康増進目的
- 疲れ目の目薬
- 常備薬
- 育毛剤
- 増毛剤
入院
- 個室差額ベッド代(希望した場合)
- パジャマ(寝具)
- 洗面具
- テレビ代
- 冷蔵庫代
- 電気代
出産
- 「母体保護法」の規定によらない中絶
- 口座受講料
- 里帰り出産交通費
- 妊婦用衣服
- マタニティーヨガ
- 妊娠検査薬
その他
- メガネ・コンタクト
- 補聴器
- 転地療養
- 通院の自家用車ガソリン代
- おむつ代
- 杖
- 車いす
- 医療用ウィッグ
おわりに
上記に挙げた費用はすべてが医療費控除の対象外になるとは限りません。
医療費控除の対象となるケースもあります。
たとえば、歯科矯正をしなければ食べることが困難な顎の形をしているから、や
大部屋でいいといったけれども空いていなくてやむを得ず個室になってしまった差額ベッド代など……。
医療費控除はそれぞれがそれぞれの事例によって判断されるので、
合理的に「治療のための費用だ」と説明ができれば対象にすることも可能です。
この記事の内容を鵜呑みにせず、税理士さんに相談してみてください。