目次
はじめに
社会福祉法人は前期のうちに当初予算を作成し新年度をスタートさせます。
年度が進むと予算と現実が乖離し、補正予算編成の必要性が出てきます。
本記事では、補正予算の組み方について簡潔にまとめてみました。
事業活動収入
予算額が決算額を下回るように編成します。
予算を上回る収入があったことを示すためです。
事業活動支出
予算額が決算額を上回るように編成します。
予算の範囲内で支出が行われたことを示すためです。
施設設備等収入
予算額が決算額を下回るように編成します。
予算を上回る収入があったことを示すためです。
特殊な科目を使うため、期中に該当する仕訳がなかったかどうか注意する必要があります。
施設設備等支出
予算額が決算額を上回るように編成します。
予算の範囲内で支出が行われたことを示すためです。
特に「固定資産取得支出」において注意が必要です。
10万円未満の見込みであった消耗器具備品や事務消耗品が結果的に10万円以上となった場合はここに計上されます。
また、修繕費だと思っていた支出が固定資産計上が必要となったケースも考えられます。
その他の活動による収入
予算額が決算額を下回るように編成します。
予算を上回る収入があったことを示すためです。
注意が必要なのは積立資産の取崩です。
予算のない取崩は望ましいものではありません。
また、内部取引の繰入は繰出と同額になるよう予算編成を行います。
その他の活動による支出
予算額が決算額を上回るように編成します。
予算の範囲内で支出が行われたことを示すためです。
注意が必要なのは積立資産の積立です。
取崩と同様に、予算のない積立は望ましいものではありません。
また、内部取引の繰出は繰入と同額になるよう予算編成を行います。
おわりに
補正予算編成は期中最低一回は行うべき業務です(最終補正予算として)。
基本事項を上に述べましたが、予算に求められる細部の事項は法人によって異なります。
法人、さらには所轄庁の方針に沿った予算編成を心がけます。