簿記の基礎知識

簿記の基礎知識

【負債】引当金の会計処理・超基礎

引当金の計上要件引当金の計上要件は4つです。税理士試験の受験生は暗記必須です。①将来の特定の費用または損失であること発生が当期以前の事象に起因すること発生の可能性が高いこと金額を合理的に見積もることができる①は「将来、価値費消事実が生じるこ...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】研究開発費を発生時に全額費用計上する筋道

研究開発費と収益獲得の関連性研究開発費は発生した時点において、その研究によって将来に収益を獲得できるかどうかがわかりません。たとえば研究のために書籍を買ったとして、それが未来いつの収益と結びつくかは誰にもわかりません。もしかしたら、まったく...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】自己株式の会計的とらえ方

自己株式の会計処理自分の会社の株式を買い取ったとき、簿記においては「自己株式」の科目で会計処理を行います。会計処理は決まっていますが、自己株式を「どうとらえるか」には2通りの考え方があります。「資産説」と「資本控除説」です。以下にそれぞれの...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】修繕費と資本的支出の判定ファクター

はじめに修繕費になるか固定資産になるかどうかの判定は、実務上非常に重要なところです。修繕費となれば一会計年度ですべて費用化されますが、固定資産だと減価償却を通して耐用年数の間で費用化されます。法人税や所得税、消費税にも関わる大切な判断です。...
簿記の基礎知識

【会計理論】事業セグメントとは? 識別されるための3要件

※会計学や財務諸表論などで問われやすい会計理論をまとめるページです。事業セグメントとはある事業が事業セグメントであると識別されるためには3つの要件があります。基本的には、これらすべてにあてはまるものを事業セグメントとして認識します。①収益を...
簿記の基礎知識

【会計理論】売買目的有価証券を時価評価する理由

※会計学や財務諸表論などで問われやすい会計理論をまとめるページです。売買目的有価証券を時価評価する理由売買目的有価証券とは、時価の変動により利益を得ることを目的として保有する債券のことです。企業にとっての余剰資金で株式などを買い、値上がりし...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】単式簿記と複式簿記の違い

会計の世界では、ほとんど複式簿記で帳簿が作成されます。今回は、単式簿記と複式簿記の違い、また、複式簿記の基本の考え方についての記事を書きました。単式簿記単式簿記では、お金の動きのみが記録されます。お金が出たとき、お金が入ったときに記帳されま...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】貸借対照表に仮払金があるとなぜだめなのか?

支出を行ったさい、お金は出ていったけれども、どのように処理するか未だ決まっていない場合、「仮払金」を使用することがあります。本来は決算時にすべて清算されていることが望ましいのですが、残ってしまった場合、どのようなデメリットがあるかどうか、以...
消費税

【消費税】宗教法人 宝物殿の税務

宗教法人の法人税と消費税宗教法人が行う宗教活動による収入については、基本的に法人税が課税されません(宗教法人が収益事業をしていれば課税されます)。しかし消費税については、課税対象である「サービスの提供」や「資産の譲渡」を行えば、納めなければ...
所得税

【節税】保険金の受け取り方法について

保険受取人を誰にするか?生命保険を契約するうえで気をつけるべきポイントのうちのひとつとして、「保険金受取人」を誰にするかということがあります。なぜかといいますと、受け取る人によって、その保険金がどのように課税されるかが変わるからです。受け取...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】量的重要性と質的重要性とは?

量的重要性と質的重要性 重要性の原則とは、会計上「重要でない」とみなした経費は簡便に処理できるという原則です。 たとえば5万円のパソコンは固定資産として計上しない、といったことや、4000円の前払い年会費をすべて当期に属する費用として計上す...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】ホームページ制作費はどの科目を使う?

ホームページ制作費用 ホームページ制作を業者に依頼したときの費用は、どの科目を使えばいいのでしょうか。 ホームページを自社のサービスや商品の広告のために使うのであれば、支出したときに「広告宣伝費」として計上します。 しかし注文システムが内臓...
損金算入

【損金算入】役員給与を毎月同額で計上しなければならないのはなぜ?

役員給与を毎月同額で計上することの理由は? 役員給与を会社が支払っている場合、その金額は、毎月一定にするのが基本です。 そうすることで「定期同額給与」とみなされ、損金算入ができるからです。役員給与で利益操作をしてはならない 対して、役員給与...
税効果会計

【簿記の基本】税効果会計の入門編

税効果会計 税効果会計、と聞くとなんだか難しいことだと思ってしまいます。 そんなあなたのために、税効果会計の入り口、入門の知識をまとめました。 これを機に、税効果会計へ苦手意識をなくしましょう。税効果会計の目的 まずは、税効果会計を行う目的...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】条件付債務って何?

 条件付債務とは、保守主義の考え方に基づく、将来の損失に備える意味あいの負債です。 現時点では発生していなくても、将来発生する可能性が高く、その費用について合理的に見積もることができる場合は、その原因が発生した事業年度において負債として認識...
固定資産

【簿記の基本】貸借対照表の区分

資産の部流動資産 1年以内に現金化する(できる)資産のことです。 例:現金、預金、当座預金、商品、短期貸付金固定資産 現金化を1年より先にする資産のことです。 例:土地、建物、有価証券、ソフトウェア、長期貸付金繰延資産 すでに代価の支払が完...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】当座預金とは?

当座預金とは 当座預金とは、利息がつかない、決済用の口座です。 開設することで、小切手を使った支払いができるようになります。当座預金のメリット 現金の代わりに小切手を使うことができると、支払い回数が多いようなときや、金額が大きいようなときに...
簿記の基礎知識

【簿記の基本】現金の範囲はどこまでか?

「現金」の範囲は? 「現金」に含まれるかどうか微妙なものをまとめてみました。自己振出の小切手 → 当座預金先日付小切手 → 受取手形収入印紙 → 貯蔵品譲渡性預金の預金証書 → 有価証券 ※先日付小切手は、ある時期になるまでは受け取ることが...
固定資産

【簿記の基本】減損会計を行う場合はどんな時か?

減損会計を行う場合は資産の価値が著しく下落したとき(目安として、取得価額から時価が50%超低下しているとき。たとえば9000千円の建物だったら時価が4500千円未満)価値の回復の見込みがないと思われるとき 上記のような事象があった場合、貸借...
固定資産

【簿記の基本】資産除去債務とは?

資産除去債務のメリット 資産除去債務を計上することによって、有形固定資産の除去に関する将来の負担を、適切に財務諸表に反映させることができます。資産除去債務の処理 有形固定資産の取得時にあらかじめ見積もり、その割引現在価値を負債として計上しま...