【簿記の基本】耐用年数の変更について留意点

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目次

耐用年数とは

 そもそも「耐用年数」って何でしょうか?
 減価償却資産(資産)の取得価額から見積もり残存価額を控除した金額を、規則的・合理的に配分する期間のことです。
 単なる物理的な使用可能期間ではなく、経済的に使用可能と予測されうる期間でなければなりません。
 また、同じ条件の資産については、異なる耐用年数を適用することはできません。

耐用年数を変更する

 使用状況や環境の変化などにより、当初予定していた残存耐用年数と現在以降の経済的使用可能予測期間とが乖離していることが明らかになったとき、耐用年数を変更しなければなりません。

 

 耐用年数を変更したとき、過去に定めた耐用年数が、その時点での合理的な見積りに基づくものであり、また変更も合理的な見積りに基づくものであれば、当該変更は「過去の誤謬の訂正」には該当せず、「会計上の見積りの変更」に該当します。

 

 耐用年数の変更が「会計上の見積りの変更」に該当する場合、当該変更の影響は、当期及び該当資産の残存耐用年数にわたる将来の期間の損益として認識することになります。

 

 過去に定めた耐用年数が合理的な見積りに基づくものでなく、変更が合理的な見積りに基づくものであれば、当該変更は「過去の誤謬の訂正」に該当し、修正再表示の必要があります。

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