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意義
歳計現金に不足が生じる場合、金融機関等から借り入れを行うと、多少なりとも利息の支払いが発生します。
そこで、財政調整基金などから「繰替運用」を行うことが選択肢のひとつとなります(金利がかからないためです)。
基金の繰替運用は年度内のみ
年度を超えての繰替運用はできません。
基金の繰替運用はあくまでも一時的な資金繰りのため行われるため、一会計年度の間に留めます。
繰替運用のデメリット
繰替運用を行うためには、流動性の高い形態で資金を保有する必要があります。
したがって長期の定期預金や有価証券では基金を保有しづらくなり、運用益が小さくなる傾向があります。
繰替運用資金
「繰替運用資金」というものもあり、一定期間到来後には約定の利息を付してその基金に返還をしなければならないとされています。
統一基準における繰替運用
地方公会計統一基準においては、繰替運用は注記事項です。